【1月31日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の妻、メラニア(Melania Trump)夫人が30日、米連邦議会で行われたトランプ氏就任後初の一般教書演説に出席した。トランプ氏の不倫疑惑が浮上して以降、メラニア夫人が公の場に姿を見せたのは初めて。

 先週トランプ氏が出席したスイス・ダボス(Davos)での世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)にメラニア夫人が同行しなかったことから、ワシントンでは様々な臆測が飛び交っていた。メラニア夫人がダボス行きをキャンセルする直前には、トランプ氏が2006年にポルノ女優のストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんと性的関係にあったとの報道が伝えられていた。

 しかし連邦議会議員らを前にトランプ氏が初の一般教書演説を行った夜、メラニア夫人は長く鳴り響く拍手ににこやかに手を振って応えた。クリーム色のパンツスーツに身を包んだメラニア夫人の姿は、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)への抗議を表明するために黒い服を着た民主党議員らとは対照的だった。

 一方で、トランプ大統領夫妻はしきたりにならわず連邦議会議事堂に別々に到着。メラニア夫人の代理人、ステファニー・グリシャム(Stephanie Grisham)氏は「メラニア夫人が客の接待をしていたためだ」と説明した。演説後は、トランプ氏が議員や政府職員らと議事堂内で話している間に、夫人は軍将校にエスコートされてギャラリーから退出。トランプ大統領夫妻が一緒にホワイトハウスに戻ったかどうかは不明だ。(c)AFP