【1月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の総合優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、所属するマクラーレン(McLaren)からの許可を得て、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)に初参戦することが正式に決まった。

 アロンソは以前から、世界三大レースと呼ばれるF1のモナコGP(Monaco Grand Prix)、インディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)、そして世界耐久選手権(WEC)のルマンで「三冠」を獲得するという、過去にグラハム・ヒル(Graham Hill)氏しか成し遂げていない偉業の達成を目指しており、昨年はその夢の一環として、モナコGPを欠場してインディ500に出場した。

 アロンソは「昨年はインディに挑み、惜しいところまでいったが、わずかに届かなかった。今年はマクラーレンのおかげでルマンに勝つチャンスがもらえた。大きなチャレンジで、失敗する可能性は大いにあるが、戦いに向けた覚悟と準備はできているし、楽しみにしている」とコメントした。

「WECで走る契約は、マクラーレンの理解、そして彼らとの強い絆があって初めて成立したものだし、僕にとってのこの挑戦の意義を聞き入れ、理解してもらえてとてもうれしい。マクラーレンでのF1が最大の目標であることに変わりはない。2018年はすべてのGPで優勝争いをすることを目指しているし、みんなでそこに近づいていると確信している」

 マクラーレンも「フェルナンド・アロンソが今年のルマン24時間を含むWEC大会に参戦することを認める」と発表しつつ、あくまで優先順位はF1で、新シーズンはGPシリーズの全レースに出場すると強調している。

 アロンソは耐久レースの経験を積むべく、28日に米フロリダ州で行われたデイトナ24時間(Rolex 24 At DAYTONA)に出場し、38位で完走した。

 今季のルマンは、F1のカナダGP(Canadian Grand Prix 2018)とフランスGP(France Grand Prix 2018)の間に当たる6月16日から17日にかけて、フランスのサルト・サーキット(Circuit de la Sarthe)で開催される。(c)AFP