【1月31日 AFP】サウジアラビアの司法長官は30日、王子や閣僚、大物実業家を対象にした大規模な汚職取り締まりの一環で、これまでに4000億リヤル(約11兆6000億円)を回収したと発表した。また、依然として容疑者56人が拘束下で取り調べを受けていると明らかにした。

 シェイク・サウド・モジェブ(Sheikh Saud al-Mojeb)司法長官は、容疑者381人に対する取り調べを終え、56人の身柄を引き続き拘束するとともに、残りを釈放することを決めたと表明。釈放されたのは、無実が証明された人々のほか、汚職容疑を認めた上で、政府との間で解決金の支払いに合意した者らだとした。

 サウジアラビア当局は昨年11月、前例のない規模の汚職摘発に乗り出し、王族や著名実業家、政府高官らを一斉に逮捕した。

 取り締まりはムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子(32)が主導したもの。同皇太子は、自身が策定した「ビジョン2030(Vision 2030)」計画で、極めて保守的なイスラム教国であるサウジアラビアの社会・経済改革を打ち出している。

 同皇太子の動きには、資産や権力の強奪だとの批判が上がっている。一方、当局は一連の取り締まりについて、サウジアラビアがポスト石油時代に備える中、同国にまん延する汚職を根絶するためのものだと主張している。(c)AFP