【1月30日 AFP】北朝鮮は、平昌冬季五輪を前に韓国と合同で行う予定だった文化行事を中止した。韓国政府が29日、発表した。五輪をきっかけに始まった両国間の関係改善の道のりの険しさが改めて露呈した。

 この行事は、来月の五輪に先立ち多数行われてきた南北の協議や訪問の一環として、北朝鮮の景勝地、金剛山(Mount Kumgang)で来月4日に開かれる予定だった。

 韓国統一省によると、北朝鮮は韓国メディアが「平昌五輪に向けた北側の真摯(しんし)な努力を冒涜(ぼうとく)する世論をあおり、さらには北の国内の祝賀行事にまで疑義を呈した以上、合意行事を中止せざるを得ない」と主張している。

 北朝鮮は、五輪開会式前日の来月8日に、軍の創設70周年を祝う行事を行うと発表していた。衛星写真には軍や装甲車がリハーサルを行っている様子が捉えられており、北朝鮮は軍事力を誇示するパレードを準備している可能性がある。

 韓国は北朝鮮に対し、合意をこれ以上破棄しないよう呼び掛けている。(c)AFP