【1月29日 AFP】2017-18アルペンスキーW杯は28日、ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヒェンで男子大回転の第6戦が行われ、年間首位に立つマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)が圧巻の滑りで大会を制し、W杯通算55勝目を挙げた。

 午前の1回目をトップで終えたヒルシャーは、2本合計で2分40秒18のタイムを記録。2位のマヌエル・フェラー(Manuel Feller)に1秒57、ソチ冬季五輪で同種目金メダリストのテッド・リゲティ(Ted Ligety、米国)に1秒69の大差をつけて優勝した。

 これでヒルシャーはW杯通算55勝を飾り、54勝で並んでいた同胞ヘルマン・マイヤー(Herman Maier)氏を上回って歴代単独2位に浮上した。これで上には、歴代最多の86勝を挙げているインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏が残るだけとなった。

 しかし、28歳のヒルシャーは、2019年にスウェーデンのオーレ(Are)で開催される世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)を最後に現役を退く意向を示しており、ステンマルク氏の記録に追いつくのは難しい。

 ヒルシャーはこれで、ワールドカップ218戦に出場して120回の表彰台入りを果たしている。

 一方、スイス・レンツェルハイド(Lenzerheide)で行われた女子回転第9戦では、ペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)が優勝を飾った。平昌冬季五輪で金メダル最右翼のミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は1本目を首位で終えたものの、優勝まであとわずかとなった2本目の終盤にバランスを崩して旗門の通過に失敗し、失格となった。(c)AFP