【1月29日 AFP】今年の米グラミー賞(Grammy Awards)で8部門にノミネートされている米ラップ歌手のジェイ・Z(Jay Z)さんと、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、「肥だめ国」発言をめぐり、非難の応酬を繰り広げている。

 ジェイ・Zさんは27日、CNNとのインタビューで、アフリカ諸国やハイチからの移民を「肥だめ国から来た連中」と呼んだとされるトランプ氏を非難。これに対し、同氏はツイッター(Twitter)に「誰か彼に伝えてくれ、私の政策のおかげで黒人の失業率は『最も低い水準を記録』しているんだ!」と投稿した。

 米国のマイノリティー(社会的少数者)の失業率が記録的な低水準だという主張は正しいものの、専門家らは米国の経済成長はバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領の時代からすでに始まっていたと指摘している。

 妻のビヨンセ(Beyonce)さんと共にオバマ氏の友人・支援者であるジェイ・Zさんはインタビューの中で「お金は幸せと同一ではない。そうではないんだ。本質が抜けている」と述べ、「肝心なのは人を人らしく扱うことだ」と強調。いくら雇用指標が良くても、トランプ氏の有色人種を軽視するような発言は受け入れられないという姿勢を示していた。(c)AFP