【1月28日 AFP】韓国南東部の密陽(Miryang)にある病院で起きた、患者ら40人近くが死亡、150人以上が負傷した火災について、警察は27日夜、電気配線の欠陥が原因だった可能性があるとの見方を示した。

 この火災では高齢女性を中心とした患者35人、病院職員3人の38人が死亡。韓国において10年来で最悪となった火事に多くの国民が怒りを募らせている。

 正確な火災原因については現在調査中だが、捜査当局者は27日夜の記者会見で、現場での予備捜査から、1階給湯室天井の電気配線に欠陥があったとみられると発表した。床には焼け跡がないものの、上から下へと火が広がった明らかな形跡があるという。警察ですべての配線を天井から回収して詳しく調べるが、調査には2週間ほどかかる見込み。

 この病院は小規模だったため、スプリンクラー設置義務の条例の対象になっていなかった。

 その一方、火災の犠牲者を悼み、市内の体育館に設けられた祭壇には28日朝までに3340人が追悼に訪れた。(c)AFP