【1月28日 AFP】反移民・反イスラムを掲げるドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は27日、党所属の議員4人が連邦議会のサッカーチームへの加入を断られたことを受け、党独自の議員チームを結成する意向を表明した。AfDのチーム名は、党名と議員のサッカーチーム名を踏まえて「FC連邦議会に対する選択肢(Alternative to FC Bundestag)」とする。

 FC連邦議会にはAfDの党員7人が加入を希望していたが、3人のみが認められた。加入を断られた1人は、サッカーのサポーター同士の乱闘に加わったとして、2017年に禁錮6か月の執行猶予付き判決を受けていた。

 党幹部のハンスヨルク・ミュラー(Hansjoerg Mueller)氏は、党のチームが「国籍や宗教、皮膚の色の別にかかわらず」あらゆる選手と対戦すると述べ、排他的との批判を一蹴(いっしゅう)している。

 AfDは昨年9月の独総選挙で第3党に躍進し、13%近い得票率を獲得した。反欧州連合(EU)を旗印に結成されたAfDだが、右寄りの主張を強め、移民やイスラムへの反感をあらわにしている。(c)AFP