【1月27日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2018)は26日、台湾の台北で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、坂本花織(Kaori Sakamoto)が自己ベストの合計214.21点を記録して優勝を果たし、平昌冬季五輪に向けて大きく弾みをつけた。

 日本勢は昨年覇者の三原舞依(Mai Mihara)が合計210.57点で2位、2016年大会女王の宮原知子(Satoko Miyahara)が合計207.02点で3位に入って表彰台を独占し、同大会の女子シングルでは3年連続での金メダル獲得となった。

 ペアのFSでは、タラ・ケイン(Tarah Kayne)/ダニエル・オシェイ(Danny O'Shea)組が合計194.42点で金メダル、アシュリー・ケイン(Ashley Cain)/ティモシー・ルデュク(Timothy Leduc)組が合計190.61点で銀メダルに輝き、米国勢がワンツーフィニッシュを飾る中、北朝鮮の廉太鈺(Ryom Tae-Ok、リョム・テオク)/金柱希(Kim Ju-Sik、キム・ジュシク)組が合計184.98点で銅メダルを手にした。

 韓国とは厳密的には戦争状態にある中、今月はじめに北朝鮮が平昌冬季五輪に選手団を派遣すると表明したことで注目度が急上昇している同ペアは、カナダ出身のジネット・リノ(Ginette Reno)が歌う「Je ne suis qu'une chanson」に乗せた演技で自己ベストを更新し、国際大会で初めてメダルを獲得した。

 現在25歳の金は、今大会が開幕してから初めて臨んだ記者会見で、自分たちを支援してくれる北朝鮮政府をたたえ、「わが政府が多大な支援を行ってくれているおかげで、自分たちのスケートに集中できます」と通訳を介して語った。また、練習スケジュールについて問われると、「フレキシブル」ながらも通常1日3時間ほど氷上にいると話した。

 一方、18歳の廉は24日のショートプログラム(SP)では満足な演技ができずに4位に終わったことを「悔やんでいる」とすると、「五輪に行くことが決まったとはいえ、各大会で全力を出すことが最も大切なこと」と語った。(c)AFP