【1月25日 AFP】トルコによるシリアのクルド人武装組織に対する軍事作戦が5日目を迎えた24日、シリアから発射された複数のロケット弾がトルコ南部キリス(Kilis)県のモスク(イスラム礼拝所)などに着弾し、2人が死亡、11人が負傷した。

 現場のAFP記者によると、ロケット弾のうち1発は夕方に発射され、モスクの建物に着弾。キリス県知事によると、直後に2発目のロケット弾が100メートル離れた民家に着弾した。

 県知事官邸によると、これらの攻撃によりシリア人とトルコ人の各1人が死亡。同官邸は、ロケットを発射したのはシリアの民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」だったとしている。同県キリス市中心部では、トルコ軍がシリアに向け行った砲撃の音が聞かれた。

 トルコは20日から、シリア北部アフリン(Afrin)を支配するYPGの排除を目指す「オリーブの枝」作戦をシリア反体制派と合同で進めており、YPGに対する空爆などを実施している。レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はロケット攻撃の数時間前、「最後のテロリストが制圧されるまでこの作戦は続く」と述べていた。(c)AFP/Fulya Ozerkan with Raziye Akkoc in Ankara