また、出前を扱うレストラン店員は、「うちは麺屋だから、特に汁がこぼれないようにビニール袋を幾重にも重ねている。紙パックや紙袋はふさわしくないし、コストも高い」と話す。

 中国の出前サービス大手「餓了麼(Ele.me)」「美団外売(Meituan Waimai)」「百度外売(Baidu Waimai)」3社の1日の平均注文数は約2000万件だという。1件につき平均3.27個の使い捨てプラスチック容器が使用されているという統計に基づくと、出前業界だけで毎日6000万個を消費していることになり、1個の容器の高さを5センチとして計算し、それを積み上げるとエベレスト339個分に等しい高さになるという。

「白色汚染」を改善するために、清華大学(Tsinghua University)固体廃物抑制・資源化研究所の王洪涛(Wang Hongtao)所長は、法規制を強化することによって違反を厳しく取り締まる必要があるとしている。「レジ袋は現在1枚0.2元(約3.4円)で売られているが、現代の平均収入から見ても安過ぎる。経済的な抑制効果はないに等しい」と話した。しかし、最終的には一人一人の努力や協力がないと成り立たないと締めくくった。(c)CNS/JCM/AFPBB News