【1月25日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は24日、聖書の中に出てくる、イブがヘビにだまされて「禁断の果実」を口にしてしまう話になぞらえ、偽ニュースの誘惑に警告を発した。

 ジャーナリストの守護聖人フランシスコ・サレジオ(Francis de Sales)の祝日に催された「世界広報の日(World Communications Day)」のメッセージで、法王は、ヘビがイブをだましたことについて「最初の偽ニュース」だと述べた。

「自らを偽って攻撃する者が使う、『ヘビの戦術』とも呼ばれるものの正体をわれわれは暴く必要がある」と述べた上で、「うそのウイルスに対する最も抜本的な対抗手段は、真実による浄化だ」と強調した。

「偽ニュース」は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が2016年の大統領選挙中や大統領の就任1年目に広めた言葉だ。

 トランプ大統領は「偽ニュース」という言葉を、自分自身に偏見を持っているとする主要メディア対して使用しているが、現在では、政治的なプロパガンダの道具としてニュースを作り出している放送局やウェブサイトの増殖を表現する際に使用されるようになった。(c)AFP