【1月25日 AFP】フランス国民議会(下院)は23日、公的制度において国民に「間違いを犯す権利」を認める重要条項を含む新法案を可決した。

 新法案はエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が、昨年の大統領選中に掲げた改革の一環で、公的制度上、国民が違反を犯しても、初めて犯す違反で故意でない場合は、自動的に罰することをなくすというもの。故意の違反かどうかの証明義務は国側が負う。

 仏政府は同条項について「信頼できる社会に仕える国家」を目指す新法の要石だとしている。

 採決についてジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)行動・公会計相はツイッター(Twitter)に「管理する側と管理される側の関係に革命が起こった」と投稿した。

 条項には、これに反対する主張を取り入れ、人間は間違いを犯すものだが政府が違反を見逃すのは「初回に限られる」との文言が付け加えられた。(c)AFP