【1月25日 AFP】米国オリンピック委員会(USOC)は24日、体操界での性的虐待について第三者による調査を行うと発表し、同時に同国体操連盟(USA Gymnastics)幹部の総退陣を求めた。

 元チームドクターであるラリー・ナサール(Larry Nassar)被告が性的虐待で最高175年の禁錮刑を言い渡されたこの日、USOCは公開書簡を発表し、第三者による調査を通じて「誰が何を、いつ知っていたか」を明らかにすることを目指すと述べた。

 スコット・ブラックマン(Scott Blackmun)最高経営責任者(CEO)は書簡の中で、「USOCは独立した第三者による調査を開始し、これほどの規模の虐待がこれだけ長く見過ごされてきた経緯を精査する」と話した。

 調査では、体操連盟とオリンピック委員会の両方が対象になる。両組織は、ナサール被告が初めて告発された際、迅速な行動を怠ったと批判されている。同CEOは「苦情がいつ、誰に伝えられたかを知る必要がある。USAG(体操連盟)とUSOCの両方を調査するが、USAGからの全面的な協力があると確信している」と語った。

 また、先日には理事3人が辞任した体操連盟だが、ブラックマンCEOは理事会の全面的な刷新を要求し「安全なスポーツ環境を育む文化を生み出すには、さらなる変化が必要で、リーダーシップの過去からの脱却、つまりすべての現理事の辞任もその一つだ」と口にした。(c)AFP