【3月4日 AFP】スカイダイビング愛好家のイラン人女性バハレ・ササニ(Bahareh Sassani)さん(35)にとって、スカイダイビングは「女性には男性と同等の能力があると証明する手段」であり、母国イランにおける男女平等の実現に向けた大きな飛躍への小さな一歩だ。

 会計士のササニさんのスカイダイビング歴はまだ2年にも満たない。だが、既に220回以上ものダイブを行っているササニさんは、「この体験に挑戦することを全ての女性たちに勧めます。スカイダイビングをすれば、やりたいことは何でもやれるという気持ちにさせてくれるから。女性は、何からも排除されるべきではないんです」と話した。

 男性からの反応は極端だと言うササニさんはさらに、「男性は私のような女性を避けることがほとんどで、コントロールできない女性は結婚向きではないと感じているんだと思います」と話して大笑いし、「でも私のやっていることに興味を持ってくれる人も少しはいます」と語った。

 これまでにロシアやケニア、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)でスカイダイビングの経験があるササニさんによると、海外でも彼女の挑戦は注目されるという。

「海外でも、私がスカイダイビングをすると驚かれます。みんなイランではもっと規制が厳しいと思っているようですが、イランにはモトクロスや飛行機の操縦、そしてもちろん、スカイダイビングをする女性がいると説明してます」とササニさんは話した。

 ササニさんがイラン国旗を持ちながらスカイダイビングをする最近の画像は、同国メディアでも広く伝えられた。

 ササニさんは「これまでに海外で多くの文化や信仰に出会ってきましたが、私は愛国者でイランでスカイダイビングをすることを何より愛しています」と語った。(c)AFP/Siavosh GHAZI