【1月24日 AFP】パキスタン中部パンジャブ(Punjab)州カスル(Kasur)で今月、6歳の女児が性的暴行を受け殺害された事件で、同国警察は23日、容疑者の男を逮捕した。当局が発表した。事件は同国内で怒りの声を巻き起こし、カスルでは子どもを狙った連続殺人犯がいるとの恐怖が広がっていた。

 事件の被害者となったのは、ザイナブ・ファティマ・アミン(Zainab Fatima Ameen)ちゃん。カスルでは過去2年間に、半径2キロ内の範囲でザイナブちゃんを含む12人の子どもが性的暴行を受けた後に殺害されている。

 ザイナブちゃんの事件を受け、同国では暴動が発生。数千もの人々が各地の警察署に殺到し、政治家の自宅に火を放つなどして、当局の怠慢に抗議した。

 パンジャブ州のシャバズ・シャリフ(Shahbaz Sharif)州首相は23日夜の記者会見で、カスル在住のイムラン・アリ(Imran Ali)容疑者(24)を逮捕したと発表。「彼は連続殺人犯だ」と述べた。

 シャリフ氏によると、当局が1150人に対してDNA検査を実施した結果、同容疑者のDNA型が事件現場に残されていたものと「100%」一致。さらに、うそ発見器にかけられた同容疑者がすべての罪を告白し、その様子はビデオにも記録されたという。(c)AFP