【1月24日 AFP】ベネズエラの最高機関、制憲議会は23日、大統領選挙の期日を今年中から4月末以前に前倒しすると発表した。ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領(55)はその直後、党から指名されれば同選挙に出馬し2期目を目指す用意があると表明した。

 マドゥロ氏は、首都カラカスの集会での演説を前に報道陣に対し、自身が率いる与党・統一社会党(PSUV)から候補指名を受ければ出馬すると言明。「私は一介の労働者で、国民の味方となるつつましき男だ」と述べた上で、「私が大統領候補になるべきだとベネズエラ統一社会党が考えるのであれば、私は人々に仕える」と表明した。

 マドゥロ氏は同党からの正式な候補指名はまだ受けてはいなが、指名は確実とみられる。ベネズエラは深刻な財政難に見舞われており、同国の主要財源である原油の価格下落や、汚職の問題も相まって、マドゥロ氏の不支持率は70%に到達。だが野党連合の民主統一会議(MUD)は分断状態が続いており、政権の不人気を利用できずにいる。(c)AFP