【1月24日 AFP】米国のジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官は先週、昨年の大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)現大統領の陣営がロシアと共謀していたとの疑惑をめぐり、捜査員らから数時間にわたって事情聴取を受けた。司法省が23日確認した。

 ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官率いる捜査員らから同疑惑に関して事情聴取を受けたことが明らかになったのは、現政権の閣僚ではセッションズ長官が初めて。同長官はトランプ大統領同様、ロシアによる介入がトランプ氏の勝利に寄与したとの見方には取り合わない姿勢を繰り返し示している。

 聴取の詳細な内容については、司法省が公表を拒否している。ただ、セッションズ氏はトランプ陣営の上級顧問の中でもロシア側との接触が注目されている一人で、選挙期間中、ロシアのセルゲイ・キスリャク(Sergey Kislyak)駐米大使と3回面会していた。

 また、ロシア疑惑の捜査をトランプ氏が妨害した疑いについても、モラー特別検察官はセッションズ氏が何らかの事情を知っているとみている可能性がある。

 同疑惑の真相を究明しようとしたジェームズ・コミー(James Comey)連邦捜査局(FBI)長官がトランプ氏の怒りを買い、昨年5月9日に解任された際、セッションズ氏は中心的な役割を担った。(c)AFP