【1月23日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の男子シングルス4回戦でチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)に敗れた元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、長引く右肘のけがをめぐり選択肢を再検討するとして、今後の見通しが再び不透明になっている。

 痛めた肘に保存療法を選択した四大大会(グランドスラム)通算12勝のジョコビッチにとっては、今大会が半年ぶりの復帰戦となっていたが、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われた22日の試合では痛みに顔をゆがめる場面もあり、チョンにキャリア最大の勝利を献上。自身7度目の全豪オープン優勝はならなかった。

 王座に4年間君臨しながらも現在の世界ランクは14位まで後退し、今後は肘の全快を目指す中で再び休養に努める可能性も出てきたジョコビッチは「あまり良くない。第1セットの終盤で(肘の)痛みが増し始めた。だから試合の最後まで痛みと付き合わないとならなかった」と語った。

「現時点では分からない。チームや医療チーム、コーチらみんなと考え直さないといけない。スキャン検査を受け、どういった状況か確認しないと」

 また「感じた痛みは試合を止める必要があるほどひどくはなかった。サーブの威力が弱くなりはしたけど」と話すジョコビッチは、今大会期間中は右肘にコンプレッションサポーターを着用してプレーしていたが、その効果も乏しかったようで、4回戦の試合でも肘をかばいながらサーブを打ったり、パワー不足を補うために工夫したりすることを余儀なくされていた。(c)AFP