【1月23日 AFP】西アフリカのリベリアで22日、サッカーの元スター選手、ジョージ・ウェア(George Weah)氏(51)の大統領就任式が行われた。

 ウェア氏は雇用創出と経済発展を公約に掲げて大統領選に勝利。エレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)前大統領の後任に就いた。民主的に選ばれた大統領間での政権移譲は同国史上初めて。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の受賞者でもあるサーリーフ氏は大統領を12年間務め、リベリアから内戦の後遺症を払拭(ふっしょく)したが極貧状態からの脱却はかなわなかった。

 ウェア新大統領は就任式の演説で「私はこれまで人生の長い期間をスタジアムで過ごしてきた。だが今日抱く感情は何ものにも代えがたい」と述べ、「われわれが今こうして立っている平和の土台を築いてくれた」とサーリーフ氏に謝意を述べた。

 プロサッカー選手だったウェア氏は1990年代に欧州の有名サッカークラブを渡り歩き、FIFA年間最優秀選手賞(FIFA World Player of the Year)とバロンドール(Ballon d'Or、欧州年間最優秀選手賞)をダブル受賞した唯一のアフリカ人選手となった。

 22日の就任式でウエア氏は、西アフリカ諸国の大統領たちやカメルーンの有名サッカー選手、サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)氏ら友人が見守る中、妻のクラル(Clar Weah)さんが持つ聖書に手を置いて宣誓の言葉を述べた。(c)AFP/ Jennifer O'MAHONY