【1月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は22日、アルメニア代表ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)とのトレードで、アーセナル(Arsenal)からチリ代表アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)を獲得したと発表。サンチェスは「世界最大のクラブに加入できて興奮している」と語った。

 昨夏にはマンチェスター・シティ(Manchester City)への移籍話が成立寸前まで進んだ29歳のサンチェスだが、ユナイテッドとの4年契約にサインして週給50万ポンド(約7700万円)を受け取ることになり、プレミアリーグで最も稼ぐ選手になると伝えられている。

 サンチェスはユナイテッドが発表した声明の中で、アーセナルでの「3年半は素晴らしいものだ。偉大なクラブ、ファンとのポジティブな思い出を携えていく」とすると、ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)について、「この歴史あるスタジアムでプレーし、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と一緒に仕事をするチャンスを拒むことはできなかった」と語った。

「チリ代表として、初めてユナイテッドのファーストチームでプレーすることになってとても光栄だ。このクラブがなぜ自分をここに連れてくることを望んだのか、世界中のファンに示せることを願っている」

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)から2014年に移籍金3170万ポンドでアーセナルに加入したサンチェスは、昨年シティへの移籍を画策してクラブとの関係が悪化。さらにOBのマーティン・キーオン(Martin Keown)氏からは「サッカー界最大の傭兵(ようへい)」と批判されていた。

 サンチェスは自身のインスタグラム(Instagram)で元アーセナルの選手からの批判に反論し、「(元クラブの選手で)チーム内で何が起きていて、どんな障害が引き起こされているのか何も知らずに話している人間がいる。ミスター(アーセン・ベンゲル〈Arsene Wenger〉監督)にチームに入れてくれと求めた最後の日まで、自分が常に100パーセントを注いだことはたしかだ。なぜなら、自分はチームに貢献したかったからだ」とつづった。

 ユナイテッドは今回の高額投資により、今季のタイトル獲得に向けてリーグ首位を独走しているシティとの差を縮める一手になることを期待している。前線でロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)のパートナーになるべく、20歳のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)と調子を上げている25歳のジェシー・リンガード(Jesse Lingard)というイングランド代表メンバーらとポジション争いをすることになるサンチェスについて、モウリーニョ監督は、「アレクシスはフォワードとして世界屈指の選手の一人だ。チーム内では、非常に若くて才能豊かな選手たちと競い合うことになる」と述べた。