【1月23日 AFP】フィリピンで火山活動が最も活発なマヨン(Mayon)山から22日、巨大なキノコ状の雲が発生した。周辺地域には火山灰が降り注ぎ、日中も夜のような暗闇に包まれた。同域には危険な噴火が差し迫っているとして警報が出されており、住民数万人が避難している。

 アルバイ(Albay)州レガスピ(Legazpi)にあるマヨン山は、2週間ほど前から火山活動が活発化。フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)は最新情報で、数日以内に危険な噴火の可能性があるとして「危険な噴火切迫」という警報を出した。

 マヨン山から噴煙が立ち上ると、人口約20万人のレガスピとその周辺地域には細かい灰や砂が降り、辺りは夜のように暗くなった。AFPの動画取材班の話では、車はライトをつけてワイパーを使用しなければならない状況だったという。

 首都マニラの防災当局は22日、先週4万人以上が避難したと発表している。(c)AFP