【1月23日 AFP】(更新)米民主党は22日、米政府機関の一部閉鎖を解除するため、つなぎ予算案を可決することで合意した。予算案をめぐっては、共和、民主両党の対立により、3日間にわたり数十万人の連邦政府職員が無給での自宅待機を強いられていた。

 民主党上院トップのチャック・シューマー(Chuck Schumer)院内総務は、同院共和党トップのミッチ・マコネル(Mitch McConnell)院内総務との合意に達したと発表。民主党側は見返りとして、子どもの頃に親に連れられて米国に来た数十万人の移民の処遇をめぐる懸念に対応するという言質を取り付けたとしている。

 上院は、来月8日までのつなぎ予算案を賛成81票、反対18票の圧倒的賛成多数で可決。同案は下院でも可決される見通しで、上下両院での同案通過により政府機関の一部閉鎖は解除される。

 民主党はこれまで、未成年の時に不法入国する形で米国に連れてこられた移民らの保護が確約されない限りは、つなぎ予算延長の採決には応じない構えを示していた。「ドリーマー(Dreamer)」と呼ばれるこれら移民は、現行の救済制度「DACA(ダカ)」が3月に期限切れを迎えることで、強制送還される可能性がある。

 シューマー氏によると、民主党は「来月8日までに何らかの合意に到達できなければ、上院は直ちにDACA関連法案の審議に入る」という条件と引き換えに、政府機関再開に向けた採決に同意した。(c)AFP