【1月21日 AFP】ロシアでスポーツを担当するビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)副首相が20日、国家ぐるみの薬物違反が指摘され、国の代表としての出場を禁止されている平昌冬季五輪について、約200人の「クリーンな」ロシアの選手が出場する見通しを示した。

 ロシアについては、国際オリンピック委員会(IOC)の担当パネルが、2月9日から25日にかけて開催される平昌五輪への出場を認めるロシア選手を決定し、最終リストを1月27日より前に公表するとIOCが話している。

 それに先立ってIOCは19日、ロシア五輪委員会(ROC)が作った500人の出場候補リストから111人をひとまず除外したことを発表。残りの選手も「五輪前に今あるサンプルを確認、再分析する」などのさらなる条件を満たす必要があるという。

 ムトコ副首相は国営タス通信(TASS)に対して「リストの選手の中に、新たな基準を満たさなかった者がいることは理解している。チームは200人前後で構成されることになると思う」と語った。

 IOCは昨年12月、国家ぐるみの薬物違反を主導したとしてロシアの平昌五輪出場を禁止したが、同時にクリーンな選手は個人資格での出場を認めるという判断を下した。ロシアは2016年のリオデジャネイロ五輪でも、一部の選手が出場を禁止された。(c)AFP