【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)は20日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第21シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は6-1、6-3でマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)との元女王対決を制した。

 期待が高まった一戦で2016年大会を制したケルバーは第1セット序盤から躍動し、すぐさま4-1とリードを奪った。2008年大会を制しているシャラポワだったが、わずか64分で復活したケルバーの前に散った。

 ドーピングによる15か月の出場停止明けから2度目の四大大会(グランドスラム)に臨んだシャラポワを止めたケルバーは、「すべてのポイントをとにかく楽しもうとしました」と語った。

 今大会勝ち残った選手の中で、この2人だけが全豪、さらにグランドスラムでの優勝経験を持つ選手となったため、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での一戦には大きな注目が集まったが、試合はケルバーのエキシビションに様変わりした。

 2年前の全豪決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破ってグランドスラム初制覇を遂げたケルバーは、「このコートには良い思い出がたくさん詰まっています。厳しい試合になるとは思っていました。1ポイント目から積極的に行くことを心がけるとともに、すべてのポイントで自分のプレーをすることにしっかりと集中しました」と語った。

「第1セットが終わった後はスコアのことは考えずに、とにかく勝つことに全力を傾けました」

 ケルバーと同じく元世界ランク1位のシャラポワは、年始の深センオープン(2018 Shenzhen Open)では4強入りして世界トップ50にまで順位を上げたが、ケルバーはさらに好調な状態で今季最初のメジャー大会を迎えていた。

 男女混合国別対抗戦の第30回ホップマンカップ(Hopman Cup XXX)のシングルスで無敗を飾り、シドニー国際(2018 Sydney International)を制したケルバーは、今大会の2回戦までに落としたのはわずか9ゲームのみだった。

 シャラポワはケルバーについて「彼女は試合を重ねるほどにプレーが良くなります。それとともに、自信を持った選手だとずっと思っていました。とてもアグレッシブなプレーで、リスクをかけてプレーしたことが奏功したのだと思います」とコメントしている。

 ケルバーは8強入りをかけ、台湾の謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ)と対戦する。謝は第26シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を6-2、7-5で下し、自身2度目となるグランドスラム16強入りを果たしている。(c)AFP