【1月20日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)は20日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は4-6、6-4、15-13でローレン・デイヴィス(Lauren Davis、米国)との3時間44分にも及ぶ大熱戦を制して16強入りを果たした。

 2時間22分に及んだ最終セットで、デイヴィスは足の中指の爪がはがれて2度の治療を受けたものの、ハレプに対してすべてを投げうってプレーした。

 相手の絶え間ないプレッシャーにさらされたハレプは足首に問題を抱えていたが、世界ランク76位のデイヴィスのマッチポイントを3回しのぐと、自身4度目になったサービングフォーザマッチで試合を決めた。

 信じられないような試合展開に、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の観客は総立ちで拍手を送った。

 世界1位のハレプは「第3セットでこんなに長くプレーしたことはありません。死にかけてます。筋肉もぼろぼろです。もう足首の感覚もないです」と語った。

 ハレプは4回戦で、大坂なおみ(Naomi Osaka)と第18シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)の勝者と対戦する。

 一方、第6シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は7-6(8-6)、7-5で第29シードのルーシー・サファロバ(Lucie Safarova、チェコ)を退けて勝ち上がりを決めた。

 初の四大大会(グランドスラム)制覇を目指すプリスコバは拮抗した試合を制した後、「厳しい試合でした。ルーシーとはいつだってそうです。最後のゲームでサービスゲームをキープできたのはうれしいです。自分にとってサーブは一番のカギになるので、良い兆候だからです」と語った。

 また、第17シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)は6-3、6-4でアナ・ボグダン(Ana Bogdan、ルーマニア)を下し、4回戦に進出した。

 昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)で決勝に進出したキーズは、今大会1セットも落とすことなく着実に勝ち上がっている。

 2回戦では6-0、6-1でエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)を下すなど、2回戦までに7ゲームしか落としていなかったキーズは、大会2週目に駒を進めるのが確実とみられている。

 コーチにリンゼイ・ダベンポート(Lindsay Davenport、米国)氏がついているキーズは、4回戦で第8シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と対戦する。(c)AFP