【1月20日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は19日、南米アマゾン(Amazon)を訪れ、アマゾンと同地に住む人々の未来について強い警鐘を鳴らし、アマゾン先住民が「ここまで脅かされていることはいまだかつてない」と述べた。

 フランシスコ法王を待ち受け、ペルー、ブラジル、ボリビアにまたがるアマゾン盆地から大勢の先住民が結集した中、法王がペルー・プエルトマルドナド(Puerto Maldonado)に到着すると、裸の上半身にペイントを施し、頭にカラフルな羽根を着けた先住民の人々は歌と踊りで歓迎した。

 法王は、大勢の先住民を前に、アマゾンと同地に住む人々は「深い傷」を負っていると述べ、大規模農業と「石油、ガス、木材、金を手に入れようとする巨大事業の利益によってもたらされる圧力」に対して遺憾の意を表明。さらに、アマゾンの女性たちが耐えている「終わりなき暴力」について強調した。 

 法王が先住民と面会を行う際のあいさつで言及した23の先住民族の一つHarakbutの代表は、「私たちを保護してほしい」「土地を取り上げられたら、私たちは消滅してしまうかもしれない」と訴えた。(c)AFP/Katell ABIVEN, Catherine MARCIANO