【1月20日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)は19日、第13ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が最終日を残して6位でフィニッシュし、自身2度目の総合優勝に近づいた。トヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)がステージ4勝目を飾り、トヨタのルシオ・アルバレス(Lucio Alvarez、アルゼンチン)が11分16秒差で2位に入った。

 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)を息子に持つ55歳のサインツは、ダカールでは5年間連続でリタイアを喫しているが、アルゼンチンのコルドバ(Cordoba)を周回する最終日で安全走行さえすれば、2010年に続いて2度目のタイトルを確保することができる。

 この日は、昨年覇者でチームメートのステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が序盤に木と衝突して40分間も立ち往生するトラブルに見舞われたため、サインツにとって有利な状況となった。

 四輪と二輪を通じて通算13度の総合優勝を誇るペテランセルは、総合2位で今ステージをスタートしたものの、ペルー・リマでの開幕ステージから初めて表彰台圏外に脱落。サインツと約46分差でアルアティアが総合2位につけており、今ステージで3位に入ったトヨタのジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)が総合3位に浮上した。

 二輪部門では、最終日を残してKTMのマティアス・ウォークナー(Matthias Walkner、オーストリア)が4位でゴールし、総合争いで首位を維持。2016年覇者でありながらも昨年はレースを欠場したチームメートのトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)が、サンファン(San Juan)からコルドバまでの今ステージで優勝を果たし、ホンダのケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)を2位に抑えた。

 昨年は総合2位に終わったウォークナーは、この日はプライスから11分以上遅れてのフィニッシュとなったが、初のダカール制覇に向けて20分以上のリードを築いた状況で、コルドバを周回する284キロメートルの最終ステージに臨む。(c)AFP