【1月20日 AFP】英国人の平均夕食時間はわずか21分。こんな調査結果が20日、発表された。日々の忙しさは家族で食事をする妨げにもなっているという。

 調査は、市場調査会社オピニオン・マターズ(Opinion Matters)がスーパーマーケットチェーン、コープ・フード(Co-op Food)のために、今月5日間にわたって2164人を対象に行ったもの。その結果によると、55%の家庭は家族で食事中にスマートフォンかコンピューター、テレビを見ていると回答。また、家族とは毎晩一緒に食事をしていないと答えた割合は57%に上った。

 しかし、こうした現状を変えたいと思っていると答えた人々は半数近くに及び、47%が家で食事をする、または家族と食事をする回数をもっと増やしたいと答えている。

 またこの調査では、20%の家庭で食事用のテーブルがないことも明らかになった。

 オックスフォード(Oxford)を拠点とする「社会問題研究所(Social Issues Research Centre)」のパトリック・アレクサンダー(Patrick Alexander)氏は、「家族は、食事を共にすることの社会的な重要性と、一緒に食事をすることが幸福や一体感を最も強くもたらす行動だという認識を継続してもっている」と説明した上で、「しかし、『一緒に食事をする』の意味は変化しつつある。食事中に(スマートフォンやテレビなどの)画面を見ることが大多数の家庭で当たり前になってしまった」と述べている。(c)AFP