【1月20日 時事通信社】マティス米国防長官は19日、ワシントンで演説し、国防政策の指針をまとめた「国家防衛戦略」について、中国とロシアを念頭に「テロリズムではなく、大国同士の競争こそが米国の国家安全保障の最重要の焦点だ」と強調した。2001年の米同時テロ以降重視してきた対テロ戦から戦略の比重を移す考えを示した。

 また、「陸海空、宇宙、サイバー空間の全戦争領域で、米軍の競争力は損なわれている」と危機感を表明した。失われた優位性の回復のために(1)より戦闘能力の高い軍の構築と同盟関係の強化(2)国防総省改革(3)軍事支出への国民や議会の信頼獲得-が必要だと訴えた。

 トランプ政権で初めての国防戦略は、中ロ両国を、自由で開かれた国際秩序の現状変更を目指す「修正主義勢力」と非難している。マティス氏も演説で「(中ロは)自分たちの権威主義モデルに一致した世界の構築を目指している」と警戒感をあらわにした。(c)時事通信社