【1月20日 AFP】中国共産党は19日、習近平(Xi Jinping)国家主席の指導理念を憲法に盛り込む改正案を提案した。同国の指導者としてここ数十年で最大の権力を持つ習氏の地位を、さらに強化する内容。

 習氏の名を冠した「思想」は、既に昨年10月の中国共産党第19回党大会で党の「憲法」である党規約に盛り込まれ、習氏の地位は建国の父とされる毛沢東(Mao Zedong)と同等に押し上げられていた。

 中国の歴代指導者の中で、その指導理念が党規約と憲法の両方に刻まれているのは、改革開放路線を導いた鄧小平(Deng Xiaoping)氏と毛沢東の2人のみ。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、中国共産党の中央委員会は2日間にわたり開いた総会で、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」を憲法に明記すべきだと提案。この改正案は3月の全国人民代表大会(National People's Congress、全人代、国会に相当)で承認される必要がある。(c)AFP