【1月19日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、ロシア正教の伝統行事「神現祭(Epiphany、主の洗礼祭)」に参加し、同国中部セリゲル湖(Lake Seliger)で氷点下5度まで下がった水に身を浸した。

 ロシア正教の信徒たちは毎年この日、イエス・キリスト(Jesus Christ)がヨルダン川(River Jordan)で聖ヨハネ(John the Baptist)から洗礼を受けたことを祝福し、氷のように冷たい水に漬かることが習わしとなっている。今年はシベリア(Siberia)地方の一部で氷点下68度を記録するなど、ロシア各地で厳しい寒さとなり、当局が祭りを中止した地域もあった。

 国営ロシア通信(RIA)によると、極北ノリリスク(Norilsk)でも18日に気温が氷点下52度となり、大吹雪に見舞われたことから、地元当局が入水を禁止したという。

 だが、多くの人は例年通り凍えるような冷たい水に漬かった。プーチン氏も正教会の聖職者らが見守る中、湖水に身を浸してみぞぎを行った。

 この儀式は例年1月18日から19日にかけてロシア各地で行われ、昨年はおよそ200万人が伝統にのっとって水に入った。また、正教会の信徒が人口の多くを占める隣国ウクライナやベラルーシでも、多くの市民が神現祭を祝ったという。(c)AFP