【1月22日 東方新報】ウィーチャット(WeChat)の公式アカウント「公衆号」米アップル(Apple)iOS版で、画面の最後に付いていた現金や贈り物を送る「賞賛」機能が、復活する見通しとなった。アップル側から規則に反すると指摘を受けて現在は停止中だが、ウィーチャットの創設者でテンセントの張小龍(Zhang Xiaolong)高級副社長は15日、中国・広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)で行われた講演会で、「昨年行ったアップルとの話し合いは順調だった。『紅包(お年玉)』や『賞賛』といった習慣は中国文化独特のものであるため、アップル側に理解してもらうのに時間がかかった。近いうちに賞賛機能は復活するだろう」と話した。

 賞賛機能については、アップル側から規則に反すると指摘を受けたことで、ウィーチャットは昨年4月、iOS版の「公衆号」では停止すると発表していた。アンドロイド(Android)版では従来通り同機能が使用できている。

 アップルのティム・クック(Tim Cook)CEOとウィーチャットを開発したテンセント(Tencent)の馬化騰(Pony Ma)会長は昨年8月、賞賛機能などについて話し合った。これを受けてアップルは翌月、ウィーチャットのアプリ以外で購入した贈りものに限り、ウィーチャットアプリを通して他人に贈ることを許可すると発表した。

 張副社長はアップルとの話し合いの過程で、「賞賛」の意味について改めて考えたという。公式アカウントに贈られるべきなのか、それとも記事の作者に贈られるべきなのか。「新しいバージョンでは賞賛は公式アカウントではなく、作者個人に向けられるようになる。一人の作者が、複数の公式アカウントに投稿することも可能。今後は作者をもっと大切にしたい」と話した。(c)東方新報/AFPBB News