【1月19日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)は19日、女子シングルス3回戦が行われ、マルタ・コスチューク(Marta Kostyuk、ウクライナ)は同胞のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)に完敗を喫し、試合後には涙を流したが、今大会で快進撃をみせた15歳はすでに、今回の経験を糧に前を見据えている。

 今大会では1996年のマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏以来となる年少記録で3回戦に駒を進め、解説者からからは「テニスの未来」と称賛されたコスチュークだが、この日は世界ランキング4位のスビトリーナに2-6、2-6でなすすべなく敗れた。

 わずか59分で終わった試合後には母の肩で涙を流したが、コスチュークは「スビトリーナから1時間のレッスンを受けるのに、普通だったらいくら払わないといけないと思う?私はただで受けた」「誰とでもプレーできることを学んだ」と早くも気持ちを切り替えている。

 また、「チャンスはあった。でも『彼女はすごい』『神だ』とか思ってしまったがために、何もできなくなってしまった。それが問題だった」と試合を振り返るコスチュークは、「もっと良いプレーができると分かっていた。正直言って、きょうのプレーは本当にひどかった」と、ロッカールームに退場する際も肩を落とした。

「もちろん彼女が称賛に値する。彼女が大したことない選手だと言っているわけではない。ただ自分のプレーが悪かったと言っているだけ。たぶん自分が持っている10パーセントの力も出せなかった」

「私だって子どもみたいになるときはある。わかるでしょう。いつもこうやって真面目にしているわけではない。私はまだ15歳なんだから」と話しながらも、今週はコートの内外で年齢以上に成熟した姿をみせたコスチュークは、この後もオーストラリアに残り、来月行われる同国との国別対抗戦フェドカップ(2018 Fed Cup)に備える。(c)AFP