【1月19日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)は18日、第12ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)は総合優勝を争う最大のライバルにタイムを約16分縮められたものの、2日後の最終ステージを前に十分なリードを確保した。

 2010年覇者のサインツは、アルゼンチンのチレシト(Chilecito)からサンファン(San Juan)までの今ステージを9位でフィニッシュしたものの、それよりも重要だったのは大きなトラブルに見舞われるのを回避し、同じプジョー勢で総合2位につけるステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)と約45分の差を保ったことだった。

「比較的に穏やかな走行だったが、スペシャルステージの終盤でパンクに見舞われ、ギアボックスにもいくつか問題が起こった。それでも万事うまく進み、ステージを完走できたことが最も重要なことだ。あと残りは2日のみだ」

 競技区間が523キロメートルに及ぶ今ステージでは、2015年覇者でトヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が、5時間49分57秒で今大会3度目のステージ優勝を飾って総合3位を堅守したのに続き、四輪と二輪を通じて通算13度の総合優勝を誇るペテランセルは約2分遅れの2位でゴール。トヨタのジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)が3位に入った。

 19日の第13ステージは東に進路を取り、今大会のゴール地点でもあるアルゼンチン・コルドバ(Cordoba)への424キロメートルの競技区間を争うことになる。

 一方、二輪部門のレースではライダーの安全性が懸念されるとして主催者が今ステージの中止を決定し、総合首位に立つKTMのマティアス・ウォークナー(Matthias Walkner、オーストリア)が、同2位につけるホンダ(Honda)のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)に32分差をつけてタイトル獲得に近づいている。

 同部門はまた、天候不良でルートの一部区間が走行不可能となり、19日のレースも競技区間が50キロメートルほど短縮されることになっている。(c)AFP/Alexis HONTANG