【1月19日 AFP】欧州南天天文台(ESO)は15日、球状星団「NGC 3201」の中で極めて特異な動きをする恒星の想像図を公開した。恒星はチリにあるESOの超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)に搭載されたパノラマ式インテグラルフィールド分光器MUSE(Multi Unit Spectroscopic Explorer)で発見した。

 恒星は、太陽の約4倍の質量を持つ目に見えないブラックホールを周回しているとみられる。球状星団の中でこのような動かない恒星程度の大きさのブラックホールが発見されたのは初めて。

 今回の発見は、球状星団の形成やブラックホール、重力波発生の起源などの理解に影響を与える重要なものとなった。想像図では、球状星団の中心部で恒星と、それに付随する不可視のブラックホールがどのように見えるかを示した。(c)AFP