【1月21日 CNS】中国・上海市(Shanghai)に出店していたシンガポールの大手書店「大衆書局」と、カフェを併設した「漢源書店」が昨年末に相次いで閉店した。紙の本の市場が、昔とはがらりと変わったことを象徴していた。そんな中、上海の街中に「シェア本棚」が登場した。利用者は、保証金を支払って登録。専用の携帯アプリでQRコードを読み取るとボックスが開錠され、書籍を出し入れすることができる仕組みだ。多くの読書家のよりどころになるかもしれない。

「シェア本棚」は、上海に7か所、杭州市(Hangzhou)に1か所ある。本棚は5段で、蔵書は約150冊。話題の新作からベストセラーまで、さまざまなジャンルをそろえた。

 利用者は、「本棚の本はどれもきれいで、破損したり落書きされたりしていないし種類も豊富。紙の本が好きな読書家にとっては、選択肢が増えて嬉しい」と話した。

 保証金は99元(約1700円)で、貸し出しは一人1冊。2冊以上借りる場合は、1冊ごとに1日1元(約17円)の追加料金が発生する。本を返却してから3営業日以降であればいつでも解約でき、保証金が返還される。(c)CNS/JCM/AFPBB News