【1月19日 AFP】サッカー元ブラジル代表として数々のトロフィーを獲得してきたロナウジーニョ(Ronaldinho)が18日、ボールに感謝の言葉を告げるという異例の形で、実兄を通じて現役引退を表明した16日以来では初めてのコメントを出した。

 プロ選手としては2年以上もプレーしていなかった37歳のロナウジーニョは、「子ども時代から思い描き、現実のものとなった夢として、30年間にわたり身をささげてきたサッカーから去ることにした」とすると、レアル・マドリード(Real Madrid)の名選手で、2014年に亡くなったアルフレッド・ディ・ステファノ(Alfredo Di Stefano)氏の言い回しでボールについて言及し、「これまでずっとインスピレーションの源であり、相棒としてたくさんの勝利を分かち合ってきた古き友に感謝する」と述べた。

「私を知っている人々は私がいかにシャイであり、普段はあまり話をしないことを知っている。しかし、私が最も愛するスポーツを行うために支援してくれた人たちに心から感謝したい」

 故郷ポルトアレグレ(Porto Alegre)のグレミオ(Gremio)でキャリアをスタートさせたロナウジーニョは、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)や、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)などでプレーした後、母国に主戦場を戻していた。

 ブラジル代表としてのロナウジーニョは、1999年にコパ・アメリカ(Copa America)を制すると、2002年のW杯日韓大会と2005年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)でも優勝メンバーとなり、2005年にはバロンドール(Ballon d'Or)を受賞した。

 クラブでは2006年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)と2013年のリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America)で優勝を経験したほか、スペインではリーグ優勝2回、イタリアでもリーグ優勝1回に貢献した。(c)AFP