【1月19日 AFP】米国の映画監督、ウディ・アレン(Woody Allen)氏(82)の養女ディラン・ファロー(Dylan Farrow)さんが子どもの頃に同氏から性的虐待を受けたと訴えている問題で、アレン氏は18日、ファローさんとその家族が反セクハラ運動を「利己的に利用」して「信ぴょう性が否定された」主張を繰り返していると反論する声明を出した。

 ファローさんは18日に放送された米CBSテレビのインタビューで、7歳だった1992年にコネティカット州にある母親の自宅でアレン氏から受けた性的虐待の詳細を涙ながらに回想し、アレン氏はうそをついていると非難した。

 アレン氏は声明で、セクハラ被害者への連帯を示す運動「タイムズ・アップ(Time's Up)」に言及し、「たとえファロー家がタイムズ・アップ運動で得た機会を利己的に利用して、信ぴょう性が否定された主張を繰り返そうとも、真実でないことに変わりはない」と主張。「私が娘を性的に虐待したことは絶対にない。四半世紀前にすべての調査がそう結論付けた」と述べた。

 ファローさんに対する性的虐待の疑惑は、両親のアレン監督と女優ミア・ファロー(Mia Farrow)さんが破局した際に浮上した。両者の破局のきっかけは、ミアさんが前夫との結婚で迎えた養女スンイー・プレビン(Soon-Yi Previn)さん(当時21)とアレン監督が交際を始めたことだった。(c)AFP/Jennie MATTHEW