【1月18日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)は17日、第11ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)は今大会2度目となった厳しい砂丘でのステージを3位で終え、自身2度目のタイトル獲得が目前となった。

 今大会残り3ステージとなる中、サインツは同じプジョーのステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)を10秒上回り4位に抑えてフィニッシュし、総合でも約1時間の差を守った。

 サインツは「これが典型的なダカールだ。2009年はここで30分のリードを持ってスタートしたものの穴にはまって敗れたから、切り抜けられて本当に良かった。一日一日これを繰り返していかなければならない。ステファンに負けないというのは大事なことではない」とコメントしている。

 ステージ優勝はトヨタ(Toyota)のベルンハルト・テン・ブリンケ(Bernhard Ten Brinke、オランダ)が飾り、2位には4分35秒差でプジョーのシリル・デプレ(Cyril Despres、フランス)が入った。3位にのサインツは、そこから5秒遅れのフィニッシュだった。

 サインツはクワッド部門のライダーを危険な形で追い抜いたとして15日に10分のペナルティーを受けていたが、大会側がこのペナルティーを撤回した。サインツは16日の第10ステージでペテランセルにタイム差を13分縮められていたが、この日はライバルたちを抑えつけ、今大会の優勝に大きく一歩近づいている。

 二輪では、KTMのマティアス・ウォークナー(Matthias Walkner、オーストリア)が総合首位を守った。総合2位につけるホンダ(Honda)のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)がステージ2位に入り、そこから約10分遅れの5位でフィニッシュしたウォークナーだが、総合での2位との差は32分となっている。

 今大会3勝を挙げていたホンダのホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)は総合2位でこの日のステージを迎えたものの、13日から訴えていた膝の痛みのため途中棄権している。

 ステージ優勝はKTMのトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)が飾り、総合3位に浮上している。(c)AFP