【1月17日 時事通信社】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、トランプ政権のロシア疑惑の捜査を指揮するモラー特別検察官が先週、バノン前首席戦略官・上級顧問に連邦大陪審での証言を求める召喚状を出したと報じた。バノン氏は、疑惑のカギを握るとされる2016年6月のロシア人弁護士との面会に応じたトランプ氏の長男らを、政権の暴露本で「反逆的」と非難しており、何らかの事情を知っていると判断したもようだ。

 大陪審は証拠や証言に基づき、起訴の是非を判断する。バノン氏が実際に召喚されるかは現時点では不明で、同紙は、トランプ氏とロシアとのつながりについて情報を引き出すための「交渉戦術」の可能性も指摘している。

 ニューヨークのトランプ・タワーで行われた面会は、大統領選でクリントン元国務長官陣営に不利になる情報を得る目的があったとされる。しかし、バノン氏がトランプ陣営の選対に参加したのは16年8月であり、6月の面会の後だ。

 ただ、バノン氏は暴露本でこの面会について、「長男らがロシア人弁護士を父親(トランプ氏)に引き合わせなかった確率はゼロだろう」と述べるなど、一定の間接情報を得ている可能性を示唆していた。(c)時事通信社