【1月17日 AFP】世界最高給で契約した中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)を1年で退団し、アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)へ復帰したカルロス・テベス(Carlos Tevez)が、中国で過ごした日々を「休暇」と表現した。

 33歳のテベスは、上海申花で世界最高の週給73万ユーロ(約9930万円)にも上るといわれる報酬をもらいながらもその期待に応えられず、中国国内で大きな批判を浴びた。リーグ戦ではわずか4得点に終わり、チームが優勝した国内カップ戦決勝も欠場。昨年9月には監督から「体重オーバー」と言われた。

 テベスは15日、アルゼンチンのテレビ局のインタビューに応じ、「調子は良いよ。7か月も休暇を取っていたからね」と冗談を飛ばすと、「中国に降り立った瞬間にはボカへ帰りたくなっていた」と続けた。

「中国に残った方が楽だったと思う。静かで、恵まれた環境で、背番号10を背負ってクラブのアイドルだった。僕のプレーが良くなかったり、けがで出られないとき、彼らはなんて言ったと思う?『テベスはダメだ』との一言で片づけた」

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)でもプレーしたテベスは、2001年から2004年までと、2015年から2016年にボカに在籍しており、今回が3度目の加入になる。

 元アルゼンチン代表のスターで、ボカでのプレー経験のあるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏もテレビのインタビューで「ボカのファンはみんな喜んでいるだろう。彼もサンタの袋に札束を詰め込んでボカへ戻ってこれた。言うことなしだ」と話し、テベスの古巣復帰を喜んでいる。

 テベスは次週から始まるリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2018)で、クラブに11年ぶり7回目となる南米王者のタイトルをもたらすことを目指している。(c)AFP