【1月16日 AFP】北朝鮮の国営メディアは16日、同国の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長より大きな核のボタンを持っていると主張したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領について、「頭のおかしいやつのひきつけ」「狂犬病にかかった犬の遠ぼえ」という表現を使って非難した。

 金委員長が1日に発表した新年の辞で「核のボタンはいつも私の机の上に置かれている」と主張したことに対し、トランプ大統領は翌2日、ツイッター(Twitter)に「弱りきり、飢えた彼の政権の誰か、どうか伝えてくれないか。私も核のボタンを持っていて、それは彼のものよりはるかに大きく、はるかに強力だと。しかも私のボタンは実際に作動する!」と投稿していた。

 このツイートに対して16日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」が初めて反応を示し、社説でトランプ氏の「威張っぷり」は、北朝鮮の力におじけづいた「頭のおかしいやつのひきつけ」、また「狂犬病にかかった犬の遠ぼえ」以外の何ものでもないとこき下ろした。

 また、労働新聞はトランプ氏のツイートについて論評で、「負け犬の悲壮な精神状態を反映している」と評し、同氏が「怒りに関する障害と統合失調症」を患っていると主張した。(c)AFP