【1月16日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と電話会談を行い、朝鮮半島情勢について「前向きな変化」が見られるという見方を示した。中国国営メディアが16日、報じた。

 トランプ大統領はかねて習主席に対し、北朝鮮に核開発計画の推進を断念させる狙いから、経済・政治両面から対北圧力を強めるよう要請してきた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、習主席は今回の電話会談で「朝鮮半島情勢で前向きな変化が見られる」と評価した上で、「情勢の緩和に向け、多大なる尽力によって生まれたこの勢いを維持し、対話再開の条件を整えていくため、全当事者が協働していくべきだ」と強調したという。

 北朝鮮のミサイル・核計画をめぐっては、同日カナダのバンクーバーで20か国の外相会合が開かれるが、米国とカナダが共催するこの会合に中国とロシアは出席しない。中国はこの会合を批判し、対北制裁に関する議論は国連(UN)の枠内にとどめるべきだと主張している。(c)AFP