【1月17日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が16日、ファンにとってテニスの魅力を保つためにも、記者会見ではロボットのようにではなく、自分らしく振る舞うよう同僚の選手たちに促した。

 試合後のインタビューでは複数の言語を操り、自身の一字一句を拾おうとする世界中の記者の前で完璧な振る舞いをすることで知られる四大大会(グランドスラム)通算19勝のスターは、選手の中には誤解されることを恐れ、メディア対応という義務に苦しんでいる人もいると語った。

 この日、アリャス・ベデネ(Aljaz Bedene、スロベニア)との全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)初戦をストレート勝ちで飾ったフェデラーは「過去に誤解されたことがあるからという理由で、彼らは皆さん(メディア)を怖がっているように感じる」と切り出すと、「マイクの力は面白い。苦手な選手もいると思うよ」と話した。

「記者の前でミスすることを恐れすぎず、リラックスした自然体の選手たちをもっと見たい。あちこちでロボットを見たくはないでしょう」

「時々、何人かの選手たちは少しロボットみたいになりすぎていると感じる。彼らがリラックスして、自分らしくなってくれればなと思う。私はいつもそうしようと心掛けているんだ。簡単なことではないが、かなり努力している」

 さらにフェデラーは、ファンに興味を持ってもらうだけでなく、報道陣がハッピーでいられるためにも、インタビュー中は「プラスアルファ」を提供することを意識しているという。

 常にありのままでいようとしているというフェデラーは、「もしかしたら私は話しすぎの時もあるかもしれないけど、正直でいようと心掛けている。基本的にはそうした姿勢がうまくいっている」と付け加えた。

「私に仕事があるのと同じように、皆さんにも仕事があるのだからね。やりすぎの時もあるかもしれないけれど」 (c)AFP