【1月16日 AFP】スマートフォンはフランスでも広く普及しているが、フランス語の専門家らは「スマートフォン」という単語が日常用語として定着すること望まないようだ。フランス語の保護・改善について提言する仏政府傘下の委員会「CELF」は、より適切な表現として「le mobile multifonction(多機能携帯電話)」という単語を打ち出した。

 発音しやすい単語とは言えないが、フランスから外国語を締め出したい同機関の趣旨にはかなっている。

 この決定は12日にフランスの官報に掲載された。これにより政府刊行物には今後、2009年から使用されてきたスマートフォンを意味する「terminal de poche」という単語に代わり、新しい単語が使用される。

 CELFは仏国立学術団体でフランス語保護団体として知られる「アカデミー・フランセーズ(Academie Francaise)」と提携して活動し、「バックボーンネットワーク」を「reseau dorsal」、「光ファイバー」を「fibronique」と表することなども推奨している。(c)AFP