【1月16日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2018)で総合首位につけているプジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が15日、第7ステージのレース中に「危険につながっていた可能性のある行為」をしたとして10分間のペナルティーを科され、総合2位とのタイム差が1時間を切ってしまった。

 当該ステージでクワッド部門に出場しているライダーと衝突しておきながら停車しなかったとして、ダカールの規律委員会から処分を受けた現在55歳のサインツは、「不公平な裁定で不満だ」とすると、「自分としては、事故は避けたつもりだ。彼とは衝突していなかったし、自分の車には何のダメージもなかった」と訴えた。

 プジョーのスポーツディレクターを務めるブルーノ・ファミン(Bruno Famin)氏は、事故が起きたとされる時点でサインツが時速150キロメートル以上で走行していたことを明かすと、両者の間に接触が起きていた事実については、「問題のクワッドと車両の状態について、何の話し合いもなかったはず」と語った。

 ファミン氏はまた、プジョーが不服を申し立てる意向であることに加え、サインツの行為に何か問題があれば、規律委員会として「カルロスには競技としてのペナルティーではなく、罰金を科すべきである」と主張した。

 2010年に総合優勝を果たしているサインツは、第8ステージ終了時点で総合2位につけているトヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)との差が56分37秒に縮まっている。

 15日に予定されていたボリビアのトゥピサ(Tupiz)からアルゼンチンのサルタ(Salta)まで競技区間242キロメートルに及ぶ第9ステージは、集中豪雨と大規模な土砂崩れにより中止となった。大会は20日に最終日を迎える。(c)AFP