【1月16日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)は15日、約4年前に同国ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で拉致した女子生徒だとする女性少なくとも14人の新たな動画を公開した。女性らは動画の中で、両親の元には戻らないと宣言している。

 2014年にチボクで女子生徒219人が集団拉致された事件は、ナイジェリアで続く残虐な紛争の象徴となった。ボコ・ハラムは昨年5月にも拉致した女子生徒の一人を撮影したとされる動画を公開しており、この女性も同組織に留まりたいと語っていた。

 20分に及ぶ今回の動画に登場する女性らは、全員が黒や青のヒジャブをまとい、少なくとも3人は赤ん坊を抱いている。うち一人は、自分たちはボコ・ハラムの指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者の命令によって結婚したと説明し、「私たちは快適に暮らしている。彼があらゆるものを与えてくれ、何も不自由はない」と語っている。

 撮影の時期や場所は不明。女性らが動画撮影を強要されたか否かも定かではない。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR