【1月15日 AFP】17NFLは14日、プレーオフのカンファレンス準決勝が行われ、ミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)が劇的な展開でニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)を下し、フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)との決勝に進出した。バイキングスは決勝で勝利すれば、スーパーボウル(Super Bowl)史上で初めてホームスタジアムでプレーするチームになる。

 バイキングスは、QBケース・キーナム(Case Keenum)がこの日のラストプレーでステフォン・ディッグス(Stefon Diggs)に61ヤードのタッチダウンパスを通すという見事な逆転勝利を収めた。

 バイキングスは2本のタッチダウンと1本のフィールドゴールで一時は17-0とリード。セインツはドリュー・ブリーズ(Drew Brees)が2本のタッチダウンパスを通して3点差に詰め寄ったが、バイキングスはカイ・フォーバス(Kai Forbath)が再びフィールドゴールを蹴り込んで、残り10分ほどで20-14とリードを広げた。

 それでもセインツはジョージ・ジョンソン(George Johnson)のパントブロックの後、ブリーズが14ヤードのタッチダウンパスを成功させると、コンバージョンも成功させて21-20と逆転。その後両チームはフィールドゴールを1本ずつ決め、セインツはこの試合最後のプレーまではリードしていた。

 試合時間残り10秒で23-24とリードを許す中、バイキングスのキーナムはフィールド右にパスを投げると、ディッグスはこれをジャンピングキャッチ。セインツのマーカス・ウィリアムス(Marcus Williams)がタックルをミスして倒れ込むと、ターンしたデイッグスは試合終了が迫る中、誰のチャレンジを受けることもなくエンドゾーンに飛び込んだ。

「いつだって自分たちは考慮されてなかった。誰も僕らができるとは考えていなかった。みんな、終わったと思っただろう。僕は時計がすべてゼロになるまでプレーをやめなかった」と、ディッグスは振り返った。

 今季NFLで最高の守備陣を誇るバイキングスは、2009年にセインツに敗れて以来となるナショナル・カンファレンス(NFC)決勝に進出。オークランド・レイダース(Oakland Raiders)に敗れた1976年シーズンを最後に、スーパーボウルから遠ざかっている。

 一方、アメリカン・カンファレンス(AFC)ではジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)が45-42と敵地でピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)から勝利を収めた。番狂わせを収めたジャガーズは、王者ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)との決勝に駒を進めている。

 ジャガーズではレオナルド・フォーネット(Leonard Fournette )がランで109ヤードを獲得して3本のタッチダウンを記録し、チームを勝利に導いた。

 昨年10月の直接対決でキャリア最悪となる5本のインターセプトを喫していたスティーラーズのQBベン・ロスリスバーガー(Ben Roethlisberger)は、58本中37本のパスを通して球団のプレーオフ新記録となる469ヤードを記録し、5本のタッチダウンパスを成功させたが、それでも勝利には十分ではなかった。

 初のスーパーボウル進出を目指すジャガーズがカンファレンス決勝に進むのはこれが通算3度目で、1997年にはペイトリオッツ、2000年にはテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)にそれぞれ敗れている。

 両カンファレンスの決勝戦は、21日に行われる。(c)AFP