【1月15日 AFP】2017-18アルペンスキーW杯は14日、オーストリアのバート・クラインキルヒハイム(Bad Kleinkirchheim)で女子滑降の第3戦が行われ、イタリア勢が表彰台を独占した。優勝はソフィア・ゴッジア(Sofia Goggia)でタイムは1分4秒。1秒10差の2位にフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone)、1秒45差の3位にナディア・ファンキーニ(Nadia Fanchini)が入り、前日のスーパー大回転でブリニョネが優勝したのと合わせて、女子はイタリア勢が輝いた週末となった。

 この日の競技は雪の状態が思わしくなかったため、距離を短縮して行われた。雪面の状態は大きな批判を受け、特に米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)は雪の「準備がひどい」と不満を口にし、ボコボコの斜面を滑るレースはまるで「ロデオ」のようだったと話した。

 前日のスーパー大回転と同じ場所をスタート地点にして行われたこの日の競技だが、距離が短くなったにもかかわらず、最終タイムには差がついた。最も大胆な滑りを見せたゴッジアは、2位のブリニョネに1秒以上の差をつけてW杯3勝目。過去の2勝は、2月に平昌冬季五輪が行われる旌善アルペン競技場(Jeongseon Alpine Centre)で、滑降とスーパー大回転を制している。

 25歳のゴッジアは「自分の滑りに本当に満足している。どうなるかわからなかったけど、とにかくスキーを滑らせることを考えた。ただ完走するだけのレースはもうイヤだった。今日は私が一番勇敢だった。ゴッジア流の勝利よ!サングラスの水滴が凍ってすごくやりにくかったし、大変だった」と話した。

 そして度重なるけがから復帰し、姉のエレナ(Elena Fanchini)が数日前に腫瘍の治療のため競技を一時離れると発表しながら3位に食い込んだファンキーニをたたえ、「彼女は打ち勝った。美しいことよ。勝利と同じくらい美しい。だから彼女には『あなたの勝利よ』と伝えた」と明かした。

 一方、これまで大回転を得意としてきたブリニョネは、スピード系種目で2戦連続で結果を残せたことについて「本当に驚いてる。すごくびっくり」と話した。(c)AFP